月明かり?

てる坊  2006-01-08投稿
閲覧数[329] 良い投票[0] 悪い投票[0]

彼女は詩を書くのが好きだった。

話してみると優しい感じの人できさくに話ができた。

僕が絵を描いて彼女がそれに詩を付ける。

そんな風に仲良くなっていったんだ。

彼女といると楽しくてね。

風のように毎日が過ぎていった。

学校も卒業して2人で生活するようになった。

本当の幸せを見付けた感じだった。

僕はその日も家の縁側で庭を見ながら頼まれた絵を描いていた。

突然の頭痛でその場に倒れこんだ。

気が付いたら目が見えなくなっていたんだ。

僕は絶望した。

目が見えなくてどうして絵が描けるのか。

僕はもう布団から起き上がろうとしなかった。

力も出なかった。

僕は彼女を呼んだ。

「出ていってくれ」

「そんな体でどうするんです?」

「早く出ていけ!」

おもいっきり叫んだから彼女も驚いていた。

彼女は荷物をまとめて出ていった。

僕は孤独になった。

隙間風が寒い。

涙があふれてしたかなかった。

ぬぐってもぬぐってもあふれてくる。

━━神様どうして

“目”なのですか

どうして僕から光を奪ったのですか

そのような問いを何日も繰り返しました。

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 てる坊 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ