もぉ三日はまともに寝てない…
「小隊長…今日は何日でしたっけ…?」
「さぁな…そんな事より目の前の敵に集中しろ」
「了ぉ解…」
俺はそぉ言うと自分の小銃の引き金に指をかけた。
もぉすぐ日が暮れる…
夜はいい、あのうるさい奴等の砲撃が止むからだ。
そんな事を考えていると今日最後の敵の砲撃が来た…
ヒュ〜…ドッカァン
舞い上がった土が視界を奪い焦げた臭いが鼻を突く…
煙でぼんやりとしか見えないが人影に向けて引き金を2、3回引いた。
人影は崩れるように倒れた。もぉ人間を殺す事には慣れた。いや、慣れるしかなかった…毎日鳴り響く砲撃音と銃声…いつしか砲撃音が目覚ましに、銃声が子守歌になっていた。
ダカカカカッ
ヒュ〜…ドォ〜ン!!
急に身体が宙に浮き、次には全身に強い衝撃が走り気を失った…
「ぉぃ……おぃ、生きてるか…!?」
「…ぅぅん、小隊長…俺は…何があったんですか?」
「近くで砲弾が吹っ飛んだんだ。まだ手足は付いてるぞ」
そぉ冗談を言うと小隊長はどこかに走って行った。
周囲は既に暗くなっており砲撃は止んでいた…ただまだ遠くで機関銃の銃声が響いていた。
突然の爆音で目を覚ますと周囲は火の海になっていた。敵の爆撃機による絨毯爆撃が行われていた…
俺は凸凹だらけのメットを被り転がっていた小銃を拾い、小隊長を探した。
だが小隊長を見つけたのは爆撃機が去り火がほとんど鎮火した後だった…
「小隊長っ!!大丈夫ですかっ?」
返事はなかった…腹に数発の弾を受け大量の出血をして死んでいたのだった
しかし俺はその現実を受け入れる事ができなかった…
「衛生兵っ!頼む、小隊長を助けてくれっ」
「無理です…既に死亡しています…」
「くそ…今から俺が小隊長だ…全員にそう伝えろ」
「了解しましたっ!」
衛生兵は敬礼をして走って行った。軍曹が近寄ってきて
「小隊長、これからどぉしますか?」
「…取り敢えず負傷者と死者の集計を…それと…銃と弾薬をまとめて整備しておけ」
「了解」
そぉ言って軍曹は部下に指示を出していた。
俺は服についた汚れを手ではたき落とすと空を見上げた…
「雨が降りそうだな…」
俺はそぉ呟くと歩き出した。
続く