新藤鏡花と秋町翔は付き合っていた。
だが、翔はかってに別れ話を切り出し、そのまま別れてしまった。元々ただの同級生だったから気にもとめなかったのだ。
だが、翔に新しい彼女が出来てもう、する事してしまったと聞いた時には本当に頭にきていた。鏡花と翔は付き合ったという形だけ作っていて、キスもデートさえもしていなかったのだ。ただいっしょにいればいい。それだけだった。
ある日の放課後、鏡花は遊び半分で聞いてみた。
「翔、あんた寝たんだってね。」
「あ?あぁ。お前と違って良い女だよ。」
「な!」
「お前といたときはそんな気全然起こらなかったけど、天音は最高だぜ。」
笑いながら言う翔にキレそうになりながらも必死に抑えた。
「よかったわね。」
「もしかして関係戻しに来たのか?悪いけど、俺今の彼女で手いっぱいだから。なんならセフレならしてやってもいいぜ?」
にやけながら言う翔に終に鏡花はキレた。
「ふざけんじゃないわよ!自惚れんのもいい加減にしなさいよね!!」
そう言うと、鏡花は全速力で家に向かっていた。
(なんなのよあいつ。ヤバウザイ!!)
鏡花は家に着くと、片っ端から友達に電話とメールを送っていた。