花子さん。(?)

蜜柑仔  2006-11-23投稿
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1F保健室…。
大体は放課後が終わってでも保健室は開いていた。
でも今日は閉まっている。
保健の先生が出張だからだ。

『保健室…開いてるかな』と裕香は保健室のドアノブを持って開けようとしていた。

『待って!』

私は慌て裕香を止めた。

『何ょ〜。ビックリさせないでょ』

『今から…行くの?』

裕香はムスッとしていた。

裕香の顔はいかにも〔今するのは嫌なのか〕と言う目をしていた。

私はゆっくり考えた。

まて。今保健室に探検しにいったら…。今の時間は午後6時半だ。7時になると先生が学校内を見回りにくる。。
今から調べたら先生に見つかっちゃうじゃんか!?

私はチラッと裕香の方を見た。

裕香は保健室の横にいて私の方を向いていた。〔早くしてくれないか〕といわんばかりに足をパタパタと音を立てている。

私は焦って,

『ゅ裕香!今からじゃ危ないわ。今はもう帰りましょ?ほら外だってこんなに暗くなってるし…裕香可愛いから拐われちゃう…』
私は裕香に手を差し伸べた。

パシンッ。

『裕香…ッ!?』

『あんた…怖いから帰りたがってるんでしょう?』

あんた…?裕香は私のことをアンタ呼ばわりなんてしてなかったハズ!!

『違ッ…』

『じゃあ言うけど,幽霊ッて暗い方が出やすいんだよ〜?


ニヤ…

一瞬,裕香が笑ったように思えた。

笑ってたよね!?

不気味に笑って… 口が裂けてて…
目はつり上がってて…
裕香…






この人はこの世の者じゃないわ!

この人…?
いや裕香全体がおかしい!


私は頭が混乱しその場で倒れた。

ドサッ

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