長かったあらすじもここで終わりを告げる。
そう、ここからが本題の始まりなのだ。
中学2年生になった俺が、初めて気づく飛鳥に対する気持ち。
今まで近くにいたから自分の気持ちがよく分からなくて、見て見ぬ不利をしていた。
でも、今ならはっきりと分かる。
目の前で寝ている飛鳥を見て、俺は気づいたのだ。
皆と始めて一緒に帰ったとき、蓮冶が別れ際に俺をチラリと見て微かににやりと笑った意味。
渚「好きな人はいるの?」
あの時一瞬だけ横切った笑顔
悠太「ありえねぇ・・・・俺はてっきり・・・。」
悠太が言おうとしたその後の言葉。
――今日から同じクラスだね!あたしの名前は廣山飛鳥!君の名前は?――
初めて会ったときに笑顔で言ってくれた飛鳥。
そう、きっとあの瞬間から
俺の中には君だけしかいなかったんだ。