「救援艦隊だっ」
「こちらは第5連合艦隊所属第1派遣艦隊だっ」
「援護してくれっ」
「了解した」
「艦隊を散開しろっ、各個に砲撃。軍港を死守する!!」
「敵の増援艦隊ですっ」
「マイト中佐の艦隊を向かわせろっ」
「了解っ」
敵の増援艦隊は200隻もの大艦隊だった。
俺は全滅を防ぐために撤退を考えた…
「艦長…どうしますか?」
撤退をするかということだろう。
「撤退は艦隊行動ができなくなった時だっ、まだ艦隊行動はとれる」
「了解しましたっ」
増援艦隊はかなりの錬度を誇っていた。我々の砲撃は虚空に消えていった…
「手強いですね…砲撃が当りません…」
「艦首を振ってフェイントをかけろっ」
「了解っ」
「主砲を敵の横っ腹に叩き込んでやれっ!」
「陽電子加速砲の出力を最大に設定。左舷前方のシン級に向けて砲撃を開始っ」
キィィィン…
ドォォォン、ドォォン、
「右舷より砲撃っ!!」
「回避っ!!」
「回避できませんっ」
「衝撃に備えろっ!!」
ドッグォォォン…
「酸素の流出を3ブロックで確認っ」
「閉鎖しろっ、消火急げ」
「了解しましたっ」
「本艦は退避行動に入るっ」
「命中を確認っ!」
「次の目標は右舷前方500にいるクロン級を撃つ!!」
「了解っ、射撃用意!」
「撃てっ!!」
バシュッン、バシュッン
「高エネルギー反応っ!!」
「回避だっ、反撃しろ」
「了解しました」
「我々は艦隊の半数を失った…悪いが撤退する」
「なんとか制圧できた…な」
「軍港内には敵艦の内部資料などがありますがいかがしますか?」
「本部に送信しろ。それと第2軍の出撃を早くするように連絡しろ」
「分かりました」
我々は勝利した…だが、月を制圧するにはまだ戦力が足りなかった…戦争は長引きそうだった…
続く