あの日から三週間がたった。
ずっと憧れていた先輩にいきなりの告白…。でも、私はタカが好き…。だからあの日は…まってて欲しい…としか答えなかった。
でも…先輩を断った所で何になるのだろう。先輩は春香先輩と別れたんだとしたら…タカは今よりを戻しているかも…。私には先輩を断る事ができるのだろうか…。
「おい!デブ!!」
タカがまた私にちょっかいを出してきた。デブだって…。いつもの事なのに…すごく胸に刺さる。
「……何?」
「…どうした?」
私は泣いていた…。
ドサッ
「おい!華!」
私は意識を失った。軽い貧血らしい。私がおきた頃にはすでに保健室のベットだった。そして横にはタカが…。
「…おきたのか…?」
私はさっき泣いてしまった事が恥ずかしく、寝たふりをした。
「……寝てるか…」タカ…心配してくれてるの?
「華…俺さ…」
タカは私が寝てると思って、自分の思いを話しだした。
「俺…やっぱり春香先輩が好きで…でも、あの時…お前を抱きしめたのは、助けてほしかった訳じゃなくて…本当に…」話しが途切れた。
武田先輩が来たのだ。
「上原…ちょっと俺と変わってくれるか?」
「…はぃ…」
と言ってタカは出ていった。なんて言おうとしたのだろう。「近藤さん…おきてる?」
「…はい…」
私はベットから起き上がった。
「俺さ…」
「私…付き合いたいです。先輩と…」
「え…」
この判断は…よかったのか…。