「火星軍艦隊が本基地に接近中ですっ」
「迎撃態勢を整えろっ、艦隊を出撃させてこの基地の壁にしろ!!」
「了解っ!」
「遂に来たか…」
「砲撃を開始しろっ!」
「了解、撃ち方始めっ」
ウィィィン…
キィィィン…
ドゥゥゥンッ、バシュッドォォォン、
「火星艦隊より砲撃ですっ」
「回避運動開始っ、過粒子砲を出力最大で撃ちまくれ!!」
「過粒子砲の砲撃開始」
ドンッ、ドンッ、ドンッ
「13番艦から29番艦が戦闘に突入しました」
「各艦との連携を密にしろっ、同士討ちはするなよ」
「はっ、各艦との連携を密にしますっ」
我々が攻撃を開始した頃、第2軍の主力艦隊1900隻は月と地球との通信施設のある基地『雨の草原』に攻撃を開始していた。
「火星艦隊が接近中っ!!」
「バカなっ、火星艦隊は今『虹の丘』の筈だぞっ!?」
「こちらが本丸のようです!敵艦隊は概算で1500を超過していますっ」
「この基地には旧式艦のサテラ級が300足らずしかないんだぞ…監視艦隊は何をしていた?!」
「虹の丘に向かいましたっ」
「ここが墜ちれば月と地球は連絡が取れなくなる…、月は火星軍の手に落ちる」
「敵の反撃が思ったより緩いですね」
「あぁ、罠か…それとも雨の草原は破棄寸前か…」
「艦隊の出撃を確認」
「来たか…派手に叩くぞっ、新鋭艦の実力を見せてやれ」
「はっ、プラズマ加速砲の射撃準備を開始します」
フィィィン…
「射撃準備完了っ」
「目標、敵艦隊。射撃開始」
ドゴォォォン…
「正面より砲弾接近っ」
「回避だっ、急げ!」
「ダメだ…間に合わないっ」
ドッグォォォン…
一撃でサテラ級は轟沈した。我々はそのまま敵艦隊に突入し、敵を蹴散らした。
2時間後、『雨の草原』は火星軍の占領下となった。
「第2軍より連絡です」
「なんだ?」
「雨の草原を制圧したそうです」
「そうか、我々も後一歩だっ、敵艦隊を突き崩すぞ」
「了解ですっ」
続く