…外音で目が覚める。
カーテンの隙間から射す街灯だけが部屋を照らす。
「…暗いな」
アンティークの壁掛け時計は22時をまわった所だった。
「帰ってきて雑魚寝しちまったのか」
2DKのマンションに一人暮らしで目覚めた部屋は寝室ではなかった。 シャワーを浴びる為、立ち上がった時に後頭部の痛みに気付く。
「!!いっ…つ。なんだ?血でてんじゃん!」
体を洗い流しながら記憶を辿る。 朝、会社に出勤した事。帰りに同僚の『佐々木』と居酒屋に寄って、まだ木曜なのに結構のんだ事も。
「酔っててぶつけたかな?」