気がつくと、私は知らない町の事務所らしき場所で横になっていた。 自分が女だと言うことは自分の下着姿の胸を見て確信した。 私はまず状況整理を始めた。 見た所この事務所は先月私が購入した二階建ての事務所だということは内装ですぐに分かった。 しかし、問題なのは、私が昨日いた場所が今いる場所から一日で辿り着く場所ではないと言うことだ。 と言ってもこのままウダウダしているのも嫌なので、一先ず私はクローゼットの中から服を取り出す−−が、どれもこれもいわゆるゴスロリ的な服しかなかった。私がこのクローゼットにしまったのは正真正銘普通の服だ。散々悩んだあげく私はフリルたっぷりの、かわいらしい服を手に取り、身に付けた。 髮が金髪なだけに、異常に似合っていた。 しばしば自分の姿を鏡ごしに眺めて、間を置いて床に隠された扉を開けて中から自作の大口径のオートマチックの銃と日本刀を取り出した。 もちろん銃は服の中に隠す。フリル満載で銃を隠すのに適していた。そして日本刀だが、縦が長いショルダーバッグに入れた。 日本刀は決まってこのバッグにいれていた。準備が出来て、外に出ようとドアのノブに手を掛けたとき、電話がなった。