第6ディメット暦187年14月03日
〜均衡を保つ街 サリュトス・デクロス側〜
「で、自由行動になって10分ぐらい、………何だこの取り合わせは……」
「失礼なやっちゃなー、アタシだって愛しのレイラ様と水入らずで居たかったー!」
「い……愛しの!?それに……様!?」
「何か問題あるん?レイラ様♪」
「…………………………」
おやおや、レイラが顔を真っ赤にしてます。
よほど恥ずかしいんでしょうね、アイリーンは大声で喋っているから周りに声が筒抜けだし。
「……とりあえず…『様』付けは止めとけ、会話が成り立たん。」
「しゃーないなぁ。じゃあどう呼べばええん?レイラ 『様』」
「あーのーなー、てめーいい加減にしろー!!」
リオンがアイリーンをとっ捕まえてケンカをし始めちゃったようです。
「わ、私は別に呼び捨てで構わないけど……
って……二人とも………馬 鹿 な 事 は 、やーめーなーさーいー!!!!」
………ちょっと金切り声が混じったレイラの大絶叫が国境を超え、建物を少し震わせてサリュトスの空に響き渡った。
〜1時間後〜
ケンカも半ば強制的に仲直りし、レイラの呼び方も呼び捨てで決着がつき、まだ少し騒がしいですが、3人はショッピングを始めたようです。
「そーいやー呼び方の話しで思ったんだけどなー、アイリーン、おめーを『アイリーン』って呼ぶのショージキめんどくせーんだよなー。」
「ふーん。」
「『ふーん』って……なんかニックネームとかねーのかぁ?」
「候補1、アイリ
候補2、リン
さ〜て、どっちがええかな〜。」
「作者が決めかねたな(ボソ」
「何か言った〜?」
「い〜えいえ、何も言ってません。」
「で、どっちなん?アイリ?それともリン?」
「うし、『リン』だな。」
「ふぁいなるあんさ〜?」
「……回りくどい。」
「ゥゥゥゥ、しゃーない、それなら『リン』に決定や。」
「でもリオン、何でアイリじゃないの?」
「よく考えてみろ、『リオン』に『エルク』に『レイラ』だぞ、これ以上3文字の名前が増えたらややこしい。」
「「あぁ、そーゆー理由なんだ…………」」
ドタバタ3人のショッピング話はまだまだ続………けたくは無いな。
第16話『真相』続