体育座りの人間がいる部屋だけ明かりを点けてる為、光々とそれを照らし異様さが増している。
「(!!…!?)」
生死を判別していない恐怖がある。動きだされる恐怖もある。そして最悪の場合は死体が自分の家に居るという恐怖。
人間の心理として、自分の許容範囲を超える絶対的なものに対峙した時、目をそらす行為は更なる恐怖を呼び寄せると無意識に感じる。
どれ程の時間が過ぎたか。徐々に我を取り戻しつつ分かってきた点がある。
「(…おんな?、女性だ!)」俯いているが小柄で長い髪。そして…恐らく死んでるという事。