男は、鞘から大剣を抜き出す。
[ガァキーン]
大剣は、見事に磨きあげられ大剣ながら名刀ながらの輝きを放っている。
男は軽々と大剣を右手で持ち上げると‐
[ブウン]
[ブウン]
二三回空を斬る‐
男「さぁ〜始めようか〜憎々しい〜モンスタ〜ちゃん〜」
ロンはもうこの人間がハンタ‐という事も自分自身が何で何をするのかさえ分からずになっていた....
自我を失いかけていた...
体全身が膨張し元の体より2倍〜3倍くらいになっていた...
「グァアアゴォ‐」
ロンは凄まじい雄叫びをあげると目の前にいる、男に向い全力で走りだした。
[ブルン]
[ブルン]
男は相変わらずに大剣を縦に横に振回しながら自分に襲いかかろうとする獣<人狼>を見定め不吉な笑みを浮かべ両手でその大剣を持つと思わぬ速さで頭上に振り上げた。
[グァアアルル‐]
ロンは凄まじい形相で唸り声をあげながら突っ走ってくる。口元から夥しい獣<ケダモノ>ながらのよだれを垂らす。
その時‐
[ズドォオオン!!] 凄まじい地響きが男を襲う...
[ガラララァァン]
大剣が手元から落ちた。男はよろめきながら体勢を取り戻すと慌てて大剣を拾いあげる。
男「ちっ...ミスった..まさかね..このオレがミスるなんて...よいっしょっと..」
男は剣を構え人狼を見た。
地響きと言うより何か巨大な物で撃ったかのようだった。周りは土煙があがり...何本かの木々がなぎ倒されていたし土があり得ないくらいに抉れ上っていた。
男は剣を鞘に戻すと急いでその場所を見に行った..
男「えへへ..ナニナニ消し飛んじゃたの〜あぁ〜あつまんねぇなぁ〜」
男はそっぽを向きながらなにやら愚痴を零しているらしい...
男がその場から立ち去ろうとした時土煙からなにやら巨大な小型の大砲 <グレネェードランチャー>のような武器を軽々と肩に乗せ悠々とした表情で出てきたのは‐
女性だった...が男の目には、自分とあまり年の変わらない女性を見つめぶっきらぼうに話しかけるが先に女性の声が早かった。
男「おおい!おま」
女性「あららぁ〜アタシのモンスタ‐消し飛んじゃた〜最悪〜これじゃ〜お金貰えないじゃないのぉ〜」