次の日ヤツはもういなくてどうにか家に帰れた。
どういって家に帰ればいいかわからなくてとりあえず「ただいま…」って言って玄関開けたら、なんにも言わずに
「おかえり」
って迎えてくれた。その時の事は今でも思い出すだけで涙が溢れる。一生忘れないと思う。
逃亡から三ヶ月くらいはヤツの存在が怖くて外を出歩けなかった。
無言電話、メールとかに脅えて暮らしてたし人を信じる事なんかしなかった。
人を好きになる事もないだろうなーって思ってた。結果その後付き合ってみた人なんか全然好きになんかなれなかったし、
信用もできなかった。