巨大イカの足はぬるぬるしててチョーきもい。その割に力強く握り締めるから逃げられない。もっとも、逃げたところで、眼下は荒海。落下して着水したら流されて確実に死ぬ。てか、海からの距離、実に、上方、十メートル。ちなみに、神谷も吉山くんも高所恐怖症。下を見ることができない。イカに抱き締められたまま、目を回していた。巨大イカが、心なしかケタケタ笑っており、小憎たらしいことこの上ない……中山くんはすでに三回ほど失禁してる。 「あら、このイカ、おいしそう」
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