いくらくらいで買ってくの?」 「そうだねぇ……五十円くらいかなぁ……」「やすっ!」 若菜は店内で思わず叫んでしまった。まわりのお客さんが一瞬注目したが、またそれぞれの作業に没頭し始めた。 「いやぁ、これね、大味で不味いんだよ……マニアの方とかは結構高く買ってくれるけどね。でも、三百円くらいかなぁ。食べるんじゃなくてね、これ、わしは詳しくは知らないんだが、フィギュアとかゆうやつを作る時、素材に最適らしくてね、だから大量に買ってく人とかいるよ」 うーん、と若菜は腕を組んだ。
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