美緒「え・・・はい!これからお願いします。」
付き合うとはこんなに簡単なのか?と自分に質問しながらも喜びは隠せなかった。それからの毎日、美緒と共有する時間は楽しかった。映画も行った。遊園地も行った。そしてキスもした。そしてきたる12月25日クリスマスだ。俺はプレゼントを買って美緒に渡す準備をして美緒に会いに待ち合わせ場所に行った。
晃良「ごめん。待った?」
お決まりの台詞だ。
美緒「かなり待ったよ。もう疲れちゃった。」
お決まりの返し文句はかえってこなかった。俺はちょっとあせりながら謝った。
晃良「ああ。本当?ごめんな。」
美緒「冗談。待ってないよ。じゃあ、今日はどこ行く?」
俺はどこに行くか決めていた。それは・・・俺の家!
晃良「俺の家こない?嫌ならいいけど。」
なんて弱気な発言だろうか。でも最近まで女と話せなかった俺にしてはこれが精一杯だった。
美緒「・・・・。いいよ。私、先輩の家行きたかった。いつ誘ってくれるのかなって思ってたよ。今まで付き合った人なんて最初に誘ってきたからね。」
と美緒は笑いながら言った。その発言に俺は自分の経験のなさにちょっとショックをうけた。
美緒「そういうところが好きなんだけどね。」
美緒は小さい声で言った。俺は嬉しかった。そして美緒を一生守っていきたいと改めて思ったのだ。そんな会話をしているうちに家についた。