……まるで犯人扱いだった。時計の針は24時を過ぎていたが帰してくれそうな空気ではない。
一人の刑事が入ってきて耳打ちに何かを告げ出ていった。
「青山さん…アンタがやったんじゃないの?痴話喧嘩のもつれとかさ」
何て事を言い出すんだ。怒りよりも呆気にとられた。「死亡推定時刻だけどねぇ…死後15分ってとこなんだよね〜」
…15分。あまりに短すぎる時間に頭の整理が出来ないでいると刑事は続けて言った。
「解りやすく言うとねぇ、警官が調べた時にまだ体温が残ってたんだよ」
「(…!!!!)」
とめどない恐怖の再来だった。