「つまりさ、アンタの供述に重ねると…風呂入ってる時は確実に生きてた訳だよ」嫌な汗がでてくる。無実なのは自分がよくわかっているが、それでも理不尽すぎる流れにのまれそうになる。例え生きていたとしても一体見ず知らずの女性が何をしたかったのか教えてほしい位だ。そしてなぜ死んでしまったのか。
しかし頭に浮かぶ疑問は全て犯人と疑っている刑事には無意味だ。
「アンタが殺害して通報したんでしょ?」
「ぼ、僕は殺しなんて!なんて…(殺し?…まてよ…と言う事は俺が家を飛び出すまでは生きていた?)」
おかしな点が浮上してきた。