最後に、その場には美佐代とさっき後ずさりしていた女子生徒の2人だけが残った。辺りには生暖かい血の...
このまま幻魔は美佐代の命が尽きるまで暴走を続けるだろう。そうなればこの町は、いや、日本は、いや、...
「あなた方はもしや、津名に・・・」 精霊がそう言おうとすると止められた。 「思い出したくないの...
辺りは静けさを取り戻した。校舎のあったところは荒野になっていた。人間の死体の一部も転がっていた。...
「役立たず?」 真面目に返事をされてカイは自然に興味をもった。 「魔法使いに役立たずもくそもあ...
「助けに行かなくては。」 サラが地面にあいた大穴をのぞいた。 「俺も行くぜ!」 「それはダメ...
そこは以外に広かった。そして薄暗くとても歩きづらい。明かりを持っていないサラは壁に手をあててなるべ...
言わなくてはいけない。 アリスにこれ以上ついてきてはダメだと言わなくてはいけない。今引き返せばま...
暗闇に残されてアリスは一歩も動けずにいた。 しかし、しばらく立ちっぱなしでいると後ろから足音が聞...
「サラ!」 アリスが倒れたサラを抱きあげる。 「しっかりして!」 そのすぐそばでカイが布をと...